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ハウス内のビニール張り用器具を考案(98年 3月1週号・熊本版)

 植木町大字古閑の施設園芸農家、澤田公生さんは内張りビニールの被覆作業を省力化する器具を考案。
 施設園芸栽培で、保温効果を高めるための内張りビニールは欠かせないが、ビニールの内張りは作物の生育中に実施する。
 メロン、ナスではハウス内に設けた番線に引っ掛かり、ビニールの両端を引っ張る人とビニールを送り出す計3人が最低でも必要。そこで、澤田さんはローラー付きの木枠を作り、番線に固定し、そこにビニールを通すことで引っ掛かりをなくした。
 また、木枠の内側2辺に取り付けたローラー(塩化ビニールパイプを使用)で、ビニールの送り出しをスムーズにし、送り出し役がいらなくなった。
 木枠の大きさは、縦60センチ、横70センチで重さは8キロ弱。番線への取り付けも、マジックバンドで簡単にでき、多少の重さはあるが持ち運びや取り付けは2人で十分。
 「作業時間も10アール当たり30分に半減させることができました」と話す。