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自分の庭に自分で考案の発電機(98年3月3週号・福岡版)

 宇美町宇美の農業松田好充さんは、自宅の庭先に廃品などを利用した、水力発電機を完成させた。
 松田さん方の庭は、宇美川支流からの水路が通り、水は渇水時以外に枯れることがない。また、初夏にはホタルが乱舞するという恵まれた環境にある。
 農協を退職し自由時間が増えた松田さんは、水力発電機作りを思い立った。
 発電機は、角度を付けたパイプに水を通して水力をつけ、農機のプーリーを利用した、直径30センチほどの水車を回す。水車の回転力は、農業用ベルトでつないだ自動車の中古ダイナモに伝えられ発電をするという、シンプルな仕組み。かかった費用は、パイプやバッテリーなどの数万円。
 しかし、当初は、携帯用発電機で作って水力が足らず失敗したり、効率を良くするため、水車〜ダイナモ間隔の調整を何度も行う苦労も。そのため、製作に一年半を費やすことになった。現在は、自動車用ヘッドライト2個を庭に据え付け、庭を照らしている。