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育苗箱を利用した水田表面のゴミ取り器(98年6月3週号・千葉版)

 長生村信友の植草功夫さんは、機械工作が好きでいろいろな農器具を作っている。今年の田植え前に大活躍した「ゴミ取り器」は、代かき後の水田に浮かんだ草やわらなどをすくいあげるときに使うもの。だれでも簡単に制作できる。

 草などが浮かんだまま田植えをすると欠株の原因になるので、熊手や三角網ですくいとっていたが、使いにくかった。そこで、植草さんは育苗箱(目の粗いもの)を利用したゴミ取り器を作った。

 作り方は、育苗箱の長辺の一方を切り取り、それにパイプで柄を付けるだけ。ポイントは、柄の角度。実際にあぜに立って角度を決め、「平地では角度を決めないようにする」ことを注意点にあげる。

 友人に作ってあげたところ、「これは軽くてコンパクトで使いやすい。分解してしまえば場所もとらない」と喜ばれたという。