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ハウスの外にいながら防除作業(98年12月1週号・長崎版)

 上県郡上県郡佐護の原定(はら・さだめ)さんが考案・自作した手引き式の動力噴霧器「しおだ号」が、アスパラ農家の間で話題になっている。
 原さんは、妻の菊枝さんと14アールでアスパラを栽培しているが、夏場の防除はとにかく大変。農薬が体についたり、カッパを着てマスクをしてハウスの中に入らなければならい。能率があがらない上、体に負担がかかる。そこで「しおだ号」を製作した。
 長さ80センチのハウスカー(車輪の幅30センチ)を2台連結し、ポンプとプラスチックの衣装ケース(農薬内容量75リットル)を載せ、ロープで引っ張るだけ。
 奥行き74メートルのハウスが6棟ある原さん方では、75リットルの農薬をちょうど使い終えるには、約8分間引くだけでOK。「自走式のロボットもありますが50〜60万円かかる。これなら13〜14万円程度でできます」と話す。
 「動力噴霧器が通りやすいように、通路を車輪幅より10センチ広い40センチに、うねを10センチほど高くしています。農薬はきちんとかかっているし、楽々防除です」と原さん。