もみがらの再利用を研究してきた熊毛郡田布施町の浜村健次さんは、最小で10ミクロン(100分の1ミリ)という超微粉末にできる「もみがら粉砕機」を開発した。
もみがらは米ぬかなどと混ぜて肥料にしたり、家畜の粗飼料としても最適。吸水性に優れているため、牛舎で敷きわら代わりに利用でき、悪臭を抑える働きもあるという。
浜村さんのもみがら粉砕機は、平成六年に試作したものの改良型で、名古屋市内のメーカーに製作を依頼したもの。高さ約2メートル、幅約1メートルで10馬力のモーターを駆動させて、回転刃でもみがらを粉砕する仕組み。用途に応じて、10ミクロンから2・5ミリ程度まで、粉末の大きさを調整することができ、1日に最大3トンの処理能力を持つ(10ミクロンにする技術は国際特許申請中)。
浜村さんは、ハウスで使用した塩化ビニールと粉末にしたもみがらを混合して、カラーコーン(円すい形の標識)の台座や、屋外用の敷き板など、塩ビ製品の試作に取り組んでいる。加えて、超微粉末は先進的な技術にも利用できるということで各方面から期待と注目を集めている。