ミカン中心の専業農家である西彼杵郡西彼町の近藤宏さんは、ミカンの合間に昨年からハウスでのヒマワリ栽培を導入し、今年も4アールほどのハウスの新設を計画。そこで近藤さんが建てたのが単棟ハウスを2棟くっつけた"単棟連棟ハウス"だ。
一般的な単棟ハウスのアーチパイプを重ねるように交差させて立て、交差した上部に直管を入れ、両方のパイプを十字金具で固定する。さらにアーチの谷部にレインペット(谷樋)を置き、パイプジョイントで固定した。
「利点は、基礎石や柱などがいらないために、価格は骨組みで1平方メートル当たり約1,000円と、一般の連棟ハウスに比べて2〜3割程度安い。しかも、もともと単棟であるために強風に対して谷部の強度が強いこと。欠点は、合掌したパイプ部分の土地が多少扱いにくい点」と近藤さんは話す。
<写真:単棟ハウスのアーチパイプを重ねるように交差させて立てている>