鶴岡市で養豚を営む佐藤正夫さんは、畜舎のネズミ捕獲に、印刷業者から譲り受けた紙ロールの芯(しん)=紙製=を利用し、効果を上げている。 この紙筒は長さ約1m、直径11センチで、厚みが1.2センチある。畜舎の天窓近くに置いて約2週間、1本につき10匹前後のネズミが入るという。「材質が紙だから温かく、つめも研げるので、ネズミにとっては環境が良いのでは。巣にもちょうどいい大きさのようだ」と佐藤さん。ネズミが入ったら筒の両端を手で押さえて下ろし、ネズミを取りだして再び設置する。「1年以上は使えるが、破れたらまた業者からもらってくるから材料費はタダ。印刷業者も喜んでいます」と廃物利用のネズミ捕り器に大満足している。
<写真:「紙筒の両サイドについている金属製の輪は切りおとしてから使います」と佐藤さん>