ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

牛舎に地下水の冷気送り、牛は快適(99年9月2週号・秋田版)

 湯沢市で酪農を営む丹波昭英さんは、冷たい地下水の冷気を大型扇風機で牛舎内に送り、夏場の牛のストレス解消に効果を上げた。
 丹波さんのアイデアは、牛舎の入り口に大型扇風機を置き、その後ろに地下水のカーテンを作るというもの。このカーテンはビニールパイプに1センチ間隔に穴をあけて地下水を流す。夏でも冷たい水の冷気を扇風機で牛舎に送り込む。
 扇風機は牛舎の左右2カ所の入り口に置くことで、冷風が牛舎内を循環する。昨年までは、夏場、窓を開け放していたが、今年は窓を閉め、天井の一部を換気用にはずしている。「窓を閉め切ったせいか、今年はハエが少なかった」と話す。
 今年の畜舎内は外気温より五度低く、その結果、食欲や乳量が落ちることもなかったという。
 「来年は、扇風機を牛舎内に設置しようと考えている。それからカーテンの水が牛舎の外へ流れていくよう工夫したい」と話している。