「ちょっとしたアイデアで、古い機種でもまだまだ現役で十分使える」と話す紫波郡紫波町の田村勉さんは、10年ほど前のコンバインに工夫を凝らし、現在でも刈り取り作業に使っている。
田村さんのコンバインはタンク式の機種で、4年前に中古で購入。現在市販されている機種と違って、クローラーの部分が刈り取り部分よりはみ出している湿田用のものだ。
そのため、斜め刈りなどをした場合は、稲を踏んでしまったという。そこで、なんとか踏みつけないで作業できないものかと思案。近所の農機具工場に相談して改良を施した。
改良は、刈り取り部分の左外側に9mmの鉄筋の棒を使って幅5cm、長さ15cmの枠を取り付けたもので、今まで踏みつけていた部分が確実に刈り取れるという。