山に植林したばかりの苗木に、機械の潤滑油として使われる「グリース」を塗布し、積雪期間の野ウサギによる食害防止に大きな成果を上げているのは、越路町塚野山の五十嵐静男さん。
ケヤキやサクラ、ウメ、モモ、ナシなどの苗木を植えて四季を通じて楽しめる里山づくりに力を注ぐ五十嵐さん。冬期間には1〜2メートルの積雪になる同地域にあって、以前から野ウサギの食害に悩まされていた。
「グリースは、コールタールや防腐剤と違って、樹木を傷めることもなく、生育障害もほとんど見られない」と五十嵐さんは話している。
<写真:グリースを塗布した桜の苗木。野ウサギによる食害防止に効果を挙げている>