歩行型耕うん機を「乗用型耕うん機」に改良したのは珠洲市の大坪生吉さん。廃自転車の部品を利用している。このほか、歩行型運搬車を三輪自転車の部品を使って改良して「乗用運搬車」を製作するなど、「体に負担の少ない農作業」を目指して試行錯誤している。
農機具の改良は、腰痛で長時間歩くことが困難になったことがきっかけ。「廃自転車の部品を使い、耕うん機に座ったまま田起こしなどができないものか」と、4年ほど前、乗用型耕うん機の製作を開始した。
苦労した点は「耕うん機に乗った時、クラッチレバーがひざに当たることと、田の深さにあわせて車輪の高さを調整することだった」と話す大坪さん。今では、製作当初の不具合も改善され、自転車を利用して作った車輪や座席の着脱が2〜3分で可能になるなどの工夫もされている。
<写真:改良を重ねた耕うん機に満足そうな大坪さん>