田んぼの暗きょ用などに使うもみ殻を簡単に袋詰めする「相沢式手動籾(もみ)入れ機」を富谷町の相沢善吉さんが考案した。「軽くて作業の負担は少ないと思われがちなもみ殻入れですが、何百袋も詰めるのは大変な作業。この籾入れ機を使えば、1時間に100袋は楽に処理できます」と話している。
もみ入れ機の材料は、使用済みの丸いオイル缶に丈夫なシート、自動車のシートベルトなどの廃用品。相沢さんの籾殻収納庫は作業場の2階。2階床の「掃き出し口」を開けると、もみ殻が1階に落ちてくるという仕組みだ。
オイル缶を利用した出し口に、シートを筒状にしたものを接続し、1階天井(2階床)の掃き出し口に取り付ける。掃き出し口への取り付けには自動車のシートベルトを使い、作業が終われば取り外して収納しておくことも可能だ。
ポイントはオイル缶を利用した出し口の部分。オイル缶の底を半分だけ切り取り、回転スライド式のふたで、手元で自由に開閉できるようになっている。
<写真:もみを詰める相沢さん。2階のもみ殻収納庫から落ちてくる仕組みだ。右写真は、オイル缶を利用した出し口の部分>