「トマトの育苗作業は重労働が多いので、何とか能率的にできないかと考えた結果が、ポットの土詰めに使う『ポット・DE・ポン』の製作です」と話す、大野町4Hクラブの渋谷浩之さん。
使い方はまず、ポット・DE・ポンをハウス内の所定位置に設定し、ポットサイズの円形の穴にポットを設置する。次に上板を載せ、土を敷き詰め、ポット・DE・ポンを取り外せば、鉢ずらしをすることなく均一の間隔で並べられる。
この、ポット・DE・ポンを使い、2人で千鉢の土詰めを行うと67分で終了。市販品は鉢ずらしの作業も含め、155分かかり、能率を大幅に改善している。また、自作品のため、個々のハウスの大きさに合わせたものを作れることも大きな特徴だ。
コンパネと化粧ベニヤを使用し、製作費用は約5,000円。「上板は化粧板で表面が滑らかなので土のすべりがいいんですよ」と渋谷さんは説明する。
「ポット・DE・ポンにポットを設置し、上板を載せ、土を敷き詰める。滑りが良いので、スムーズに土詰めができる」
「市販品の土詰め器は、ポット同士の間隔が狭く、手作業で適度な間隔に広げる必要があったが、ポット・DE・ポンは、鉢ずらしをする必要がない 」