「少しでも楽になればと考えながら、いろいろな道具を作っています」----鴨川市江見吉浦で50年以上、ユリの栽培を手掛ける根本正司さんが20年ほど前に作ったユリ専用の選別作業台は今でも現役で、妻のトミ子さんも「使いやすい」と気に入っている。
まず、ユリを規格ごとに手早く分けられるように、5センチ目盛りのついた手製のものさしを取り付けた。また、等級別に区分けできるスタンドと等級を書きこんだ木札を取り付けている。これにより、作業の途中でその場を離れても、ほかの人がすぐに作業ができるようにしている。
正司さんは、「今は若夫婦がユリを収穫してくれるので、おばあさんといっしょに選別作業をしています。少しでも楽に、早くできるようにという発想から作ったものです」と話している。
<写真:ユリ専用の選別作業台で根本さん夫妻。目盛りのついた手製のものさしでユリの長さを測った後、等級別のスタンドに分けていく>