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牛の乳嘴腫 ハトムギで治療(01年4月3週号・岩手版)

hatomimugi.gif 「乳嘴腫(にゅうししゅ)には本当によく効く。数十年乳嘴腫で獣医師さんに診療を依頼したこはない」と話す水沢市黒石町の千葉實さん。症状が現れたら湯のみ茶わん1杯程度のハトムギの実を、1日1回、飼料に混ぜ食べさせると1カ月で治るという。
 40年近く前から水田にハトムギを植え、用途を考えていた千葉さんは「健康食品として使われていた」ため、「牛に食わせても良いのでは」と、昭和43年ごろから牛に与えてきた。食べさせるのは、収穫した実の部分や(冬季は乾燥させた)茎、葉だ。
 「ハトムギは、化学肥料(有機肥料は入れる)や農薬を一切使用しなくても育ち、雑草を取らなくてもよいので、手間のかからない作物。中山間地の転作には最適で、繁殖障害にも効き目がある」と話す千葉さん。現在、繁殖和牛5頭を飼育し、ハトムギは、転作田50アールで栽培している。

<写真:ハトムギの実>