曽於郡大崎町でダイコン150アールを栽培する福永利雄さんは、乗用田植機を利用した「乗用消毒機」を考案した。
「片道100メートルもある畑ともなると、ホースを引くことさえもきつくて」と福永さん。そこで、乗用田植機に動力噴霧器やタンクを取り付けた消毒機を考案。溶接は自分で行い、中古の乗用田植機と100リットルタンクを2つ購入した以外は、自宅にあった資材を活用した結果、費用はわずか5万円。
噴霧ノズルの左右幅は約8メートル(5段階の調整が可能)で、最大27カ所から消毒液を噴霧する仕組みだ。
「ふたりで10アール当たり30分もかかっていた作業が、今は1人で、しかも10分もあれば済む」と福永さん。さらに「消毒ムラもなくなったので、品質が均一になった」と笑顔を見せる。
<写真:「すごく楽になりました」と福永さん>