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廃品の田植機を改良し大豆防除散布機に(2001年9月3週号・福岡支局)

daibou.jpg 犀川町の山鹿営農組合(中村豊一組合長、組合員36人)では、廃用田植機を改良した自作の防除散布機を大豆栽培に導入し、労力軽減とコスト削減に取り組んでいる。
 以前の散布は、手動式の散粒機で行っていたが、重労働で能率が悪かったたため改善しようと、農業雑誌に記載されていた防除機をヒントに、中村組合長が自作の散布機を思い立ったという。
 この散布機は、田植機の後方にエンジン付きの動力噴霧機を取り付けたもので、上部に200リットル入りのタンクを設置。左右にパイプを広げると幅4.6メートルになり、噴霧式のノズルから液剤を散布する仕組みだ。
 散布機について「生育時の大豆も除草や殺虫散布できるよう、大豆の草丈も考慮して、車高の高い田植機を改良しました」と中村組合長。さらに「燃料が満タンなら20アールの散布が可能で、10アール当たり15分と、労働時間も以前に比べ2分の1以下に短縮できた」と話す。

<写真:田植機を改造した大豆防除機を運転する中村組合長。車高が高いので、大豆を傷めない>