一歩も動かずにトラックから田植機に苗を載せられる「苗箱供給機」を自作したのは、南河内町の舘野道雄さん。供給機は、苗箱を積んだトラックに取り付け、折りたたみ式のレールアームを伸ばして田植機へ向けるだけ=写真。苗箱出しは、レールに苗箱を載せるだけで移動しなくて済む。
一方、田植機側ではレールを通った苗箱を飛び出し防止のストッパーで固定。座ったままで苗をつかむことができる。箱はレールの上に残るように工夫されているため苗だけを取り上げることができ、スムーズな苗供給が可能。残った空の苗箱も、ストッパーを解放してレールからはずし、レールの上に張られたゴムベルトに載せればハンドル操作で簡単に回収できる。
「田植えの時間が今までの半分ほど」と舘野さん。妻のなほさんも「今年はなんだか田植えをした気がしませんでしたね」と供給機の威力を話している。