古くなり使わなくなった自走自脱型脱穀機を改良し、荷台部分に農薬散布に必要な器具を載せ防除作業に役立てているのは、愛野町愛津の久保田孝治さん。
この自走防除機は、脱穀部分を取り外し、動力噴霧器やホース巻取機、ドラム缶(200リットル)を搭載したもの。ホースを巻き取る際に使いやすくするため取り付け位置を工夫したほか、ドラム缶の積み降ろしを自在に行うため、固定用枠を取り付けるなど、細かいところにも配慮。 元は自走式脱穀のため、走行部は健在。クローラーの走行で狭い場所でも自由に移動することもできる。「思いつきで作ったものだし、簡単だから誰にでも作れます」と話す久保田さん。
ハウスでスターチスなどの花き栽培を行っているが、この機械を使うことで10アール当たり10分ぐらいですみ、「楽になった」と久保田さんは喜んでいる。
<写真:自走式防除機と久保田さん>