佐々町でイチゴを栽培する大瀬七郎さんは、今年から3段式の高設栽培を導入した。
地面からの高さは、上から1段目は約110センチ、2段目は約90センチ、3段目は60センチとし、縦に倒れないように筋かいを47メートルの長さに4カ所入れた。
栽培床は、専用ポリビニールに直管パイプを通し、黒ビニールを敷いて二重にした。専用ポリビニールの耐性を考えて、栽培床には木炭などの有機材を加えたバーク堆肥を土の代わりに入れ、軽量化している。
給水はスプリンクラーも使うが、追肥としてポリホースで液肥を点滴灌水。寒さ対策にはコストがかかるボイラーを使わず、最も温度が下がる時間帯にストーブをたいて扇風機で循環させ、果実受け用のネットも張ることにしている。
所有しているハウスの半分を3段高設に切り替えた大瀬さんは「同一面積の収量が増えるのではないか」と期待を寄せている。
<写真:大瀬さんとイチゴ棚>