佐渡市羽茂本郷の本間俊雄さんは、クローラー式トラクターの運転席からロータリーの端が分かるように、フロント部に田植機用のマーカーを取り付けた。周囲の農家からは、「運転しやすくなった」と好評だ。

　湿田の多い同地区では、クローラー式のトラクターが普及しているが、クローラーの幅に比べロータリーの幅が広いため、コース取りが難しいのが課題だ。

　「メーカーにはこのような別売り付属品はないため、手作りするしかありません」と本間さん。「田植機の廃品を利用した装置は、マーカーとパイプを固定するだけで製作費はほとんどかかりません」と話す。

　取り外しは簡単だが、取り付けたままでも通常の運転に支障はないという。「あぜ際の目安や耕うん能率も良くなったので、皆に勧めています」と本間さんは話している。　

＜写真：取り付けたマーカーを手に本間さん＞