【北海道支局】「低温乾燥の干し野菜は、お湯で戻せば野菜本来の甘味がそのままです」と話す留萌市の女性農業者6人のグループ「萌の会」の横山優美子代表。13種類の干し野菜を商品化し、その味を消費者に伝えようとPRに努めている。
地元の農村交流センターに減圧平衡発熱乾燥機が導入されたことを機に、乾燥野菜作りを開始。昨年、イベントに出品し、商品化にこぎ着けた。
グループが利用する乾燥機は減圧方式で、35〜45度くらいの温度で水分が蒸発する仕組み。野菜の乾燥は20時間ほどかかるが、水分の多いトマトや野菜の収穫時期によっては乾燥時間が異なる。
商品化したのは長ネギ、ニンジンなど13種類で、メンバーが作る野菜を用いている。「高温乾燥のものと比べ味が損なわれず、栄養素も喪失しない。素材の色も損なわれず、パッケージを開けると野菜の香りが広がる」と紹介する。
今後、グループは商品にレシピを添えることも検討している。
〈写真:商品化した干し野菜〉