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レモンの搾りかすを飼料に豚を飼育【愛媛支局・2015年7月2週号】

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 【愛媛支局】柔らかでジューシー、一度食べると忘れられない味――。青いレモンの島で知られる上島町岩城島で、レモンの搾りかすを飼料に育つ「レモンポーク」が評判だ。
 島内で養豚を営む松浦史拓さん(40)が、「岩城はレモンの島だから、そこで育つ豚はレモンポークだ」と、ブランド化を考えた。その過程で、岩城特産のレモンの加工品を作る際に廃棄物となっていた搾りかすに着目。試行錯誤の結果、搾りかすを飼料に、その排せつ物を有機堆肥にして、かんきつ農家の畑に返し、再びレモンができる循環型農業を確立した。島で出るレモンの搾りかすの全量(昨年度実績28トン)を松浦農場で消費する。
 「この堆肥をやると、レモンの根がしっかりすると言われます。豚がちゃんと島の一部になって、初めて岩城島のレモンポークになったんです」と松浦さん。

〈写真:大切に育てている子豚と松浦さん〉