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田んぼアートで人を呼び込む【福島県・9月1週号】

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 【福島支局】相馬市岩子の遠藤友幸さん(55)は、さまざまな色の稲で絵や文字を描く「田んぼアート」を実施し、地元住民や他県からの観光客の目を楽しませている。
 遠藤さんは、原発事故以降、いまだに相馬産の農産物が受け入れられないことをなんとかしようと、田んぼアートの実施を決意した。「観光にきてもらうことで安全・安心をアピールしたい」という。
 2年目の今年は、オレンジ色の「あかねあそび」、黒色の「紫大黒」など6種類の色の違う稲を栽培した。昨年は農業団体の協力があり成功したが、今年は全くの個人実施だったので管理が行き届かなかったためか、緑、黄色の稲はうまく生育しなかったと遠藤さんは悔やむ。
 「それでも1、2年でやめたと思われるのは悔しい。他県の観光客から感想も寄せられているので来年以降も続けたい」と遠藤さんは意欲的だ。
 今秋には収穫祭を実施する予定だという。

〈写真:相馬市のシンボルである2頭の馬を描いた〉