長野県原村払沢で原村いっちゃん農園を営む一谷(いちたに)牧男さん(56)は、露地15アールで食用のフルーツホオズキ「太陽の子」を栽培する。長野県の豊かな自然とホオズキの持つ大きな可能性に魅せられ、報道関係の会社を早期退職し、パートナーの魚住由紀さん(53)とともに兵庫県からIターン就農して3年目。フルーティーな香りと甘酸っぱいホオズキならではの魅力をより多くの人に伝えたいと二人三脚で汗を流す。小規模ながらも営農スタイルを確立、新規就農を考えている若者や定年退職者のモデルになりたいと夢を描いている。
(3面・暮らし)
〈写真:袋状のがくを開いて、出来栄えに笑顔を見せる牧男さんと由紀さん。思い描いてきた暮らしをホオズキがつないでいる〉