伝統野菜「佐土原(さどわら)ナス」を復活させ、地域特産物としてブランド化に取り組むのは、宮崎市の農家13戸で構成する「佐土原ナス研究会」。「たった4粒の種からよみがえった奇跡のナス」をキャッチコピーに、市内の直売イベントなど対面販売で知名度を向上。物語性を商品パッケージに込めて消費者への訴求力としてきた。卸会社の宮崎中央青果を通じて、スーパーや居酒屋チェーンなどに出荷する。管理を定めた栽培指針と優良系統の選抜で、収量と品質を高め、宮崎市を代表する伝統野菜となっている。
(5面・流通)
〈写真:佐土原ナスを収穫する加藤さん。「歴代の会長が築き上げてきたものを受け継いで、次の世代につなげていきたい」と話す〉