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太陽光パネルの下で営農 作物と発電で収入【鳥取県・2016年4月3週号】

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 【鳥取支局】北栄町大谷の営農型太陽光発電所「北栄ソーラーファーム」を運営する同町の「株式会社エナテクスファーム」(磯江公博社長)。同社では、この太陽光パネルの下で、常緑キリンソウの苗を栽培している。
 この農地面積は1万7400平方メートルあり、農地転用許可を受けた施設としては国内最大級だ。太陽光パネルの下では常緑キリンソウの苗を、それ以外の部分ではシバを栽培している。
 常緑キリンソウとシバの出荷による販売収入に加え、年間発電量104万キロワット(291世帯分の年間消費電力量に相当)の売電収入を得ることになる。
 太陽光を共有する新しい形の農業は、高齢化や耕作放棄地の対策に加え、持続可能な安定した農業経営にもつながり、さらには、環境に優しい自然エネルギーとしても高く評価されている。
 「ソーラーシェアリングで農地の有効利用と持続可能な農業のモデルケースとして、鳥取から全国に発信したい」と磯江社長は意欲を示す。

〈写真:栽培する常緑キリンソウの苗を確認する礒江社長〉