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ヤマブドウで果汁原液作り【山形県・2016年4月3週号】

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 【山形支局】「ヤマブドウは糖度19度以上で『特A』ランクだが、わが家は通常でも22度、高いものは27度になる」と話すのは、鶴岡市下名川の渡部修一さん(56)。6次産業化に向けて加工所を建設し、甘く完熟したヤマブドウを使った加工品作りに励んでいる。
 渡部さんは、会社に勤めていたころからヤマブドウ栽培に関わり、現在は専業として、父と共に60アールの畑で、早生(わせ)と晩生品種を合わせて約200本を育てている。
 昨年の秋、念願の加工所(17平方メートル、2棟)を建設。そのままでも、焼酎などで割ってもおいしいという「山ぶどう原液」を柱にした加工品作りが始まった。その他、冷凍した果実で周年加工に取り組む「山ぶどうジャム」や、ヤマブドウの酵母菌を利用した自家製天然酵母入りパンなど、ヤマブドウを使った商品の開発に取り組んできた。
 渡部さんは「まだまだ勉強中。栽培と加工技術を磨き、おいしい商品を消費者に届けていきたい」と意気込みを話す。

〈写真:「山ぶどう原液」と「山ぶどうジャム」〉