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口蹄疫対策の徹底を 訪日外国人の増加で侵入リスク高く(2面・総合)【2016年4月4週号】

 人や物の往来が活発化する大型連休を前に、農林水産省は21日、全国家畜衛生主任者会議を開き、都道府県の担当者に防疫対策の強化を呼びかけた。特に訪日外国人が急増する中、韓国では今年1月以降、口蹄疫が続発。中国や台湾など近隣諸国でも断続的に発生しており、生産現場に飼養衛生管理基準の順守徹底を求めている。30万頭もの牛・豚が犠牲になった宮崎県での口蹄疫発生から6年。農家の高齢化などで畜産・酪農生産基盤の脆弱(ぜいじゃく)化が進んでいる現在、万が一にも口蹄疫の侵入・まん延を許せば、経営維持も難しい事態になりかねない。国全体で家畜伝染病への危機意識を共有し、適切な防疫対策を着実に続けていく必要がある。

(2面・総合)