【鳥取支局】鳥取市青谷町河原の長谷川哲夫さんは、バラの花びらでジャムを作り、珍しさとおいしさで好評を得ている。
ハウスと露地、鉢で80種類、約300本のバラを栽培。ジャムに適した品種を見極めたり、一年を通してバラの花を供給するため、さまざまな書物やデータを集め勉強したという長谷川さん。「バラジャムを作り上げるまでには大変な苦労があった」と話す。
バラの花びらを食用に使用することから農薬散布することはできないという。そのため、ショウガやニンニク、トウガラシなどを漬け込んだ独自の液を使い害虫を忌避しているが、「毎日の手入れで、害虫を採取することが一番早い。とげに刺さりながら悪戦苦闘している」と笑う。
「ジャムは甘味と酸味、硬さが大切」と長谷川さん。メロンやホウレンソウなど30種類のジャムを季節ごとに手掛ける。「新しく『アロニア』のジャム作りに取り掛かる予定」と意欲を燃やす。
〈写真:色、味、香りのよいバラジャム(confiture)〉