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堆肥利用でシンポジウム(2面・総合)【2016年7月4週号】

 畜産経営の規模拡大に伴い畜産地域で大量発生する家畜排せつ物の処理や、リン鉱石など化学肥料原料の世界的な枯渇傾向が大きな課題となる中、農林水産省などは19日、省内で堆肥の利用促進に向けたシンポジウムを開いた。先進事例の報告などが行われ、堆肥の利用促進に向け「商品」としての価値向上や、畜産農家と耕種農家のマッチング推進の重要性などが提起された。全国の家畜排せつ物発生量は年間約8千万トン(実重量、推計)に上るものの、畜産地域とその他の地域との堆肥流通体制の不備など利用拡大が課題となっている。地域資源の循環による持続可能な農畜産業の確立へ、畜産・耕種農家が相互に利益を上げられる環境づくりを急ぐ必要がある。

(2面・総合)