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イチゴ栽培に新風 種子繁殖型イチゴ「よつぼし」普及へ ―― 香川県土庄町・藤原正善さん(1面)【2016年8月4週号】

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育苗が大幅に省略化 病害虫のリスク減少
 種子から育てるイチゴ新品種「よつぼし」のセル苗供給が今年から始まった。今冬にも市場に出回る予定だ。慣行では、親株からランナー(子苗)を切り取って株分け増殖されるが、増殖効率が悪く、親株から子株に伝染する病害虫やウイルスが課題だった。三重県と香川県、千葉県、農研機構が育種したよつぼしは、育苗期間が短縮される上、購入したセル苗を本圃に直接定植すれば、育苗施設が不要で大幅な省力化につながる。果実の外観や食味も良好だ。新規参入や規模拡大が容易となり、産地では新たな選択肢として注目されている。

(1面)

〈写真:定着した苗を管理する藤原さん〉