ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

超過作付け2年連続解消 豊作基調も在庫減(2面・総合)【2016年10月2週号】

 農林水産省は9月30日、2016年産主食用米の全国の作付面積(9月15日現在)は138万1千ヘクタールで、生産数量目標の面積換算値を2万2千ヘクタール下回ったと発表した。超過作付け解消は2年連続で、民間在庫量を深掘りする「自主的取組参考値」の面積換算値も初めて下回った。結果、全国的に豊作基調で推移しているものの、17年6月末民間流通在庫量は、米価安定の一つの指標とされる200万トンを5年ぶりに下回る見通しだ。農家の高齢化や担い手不足が深刻化する中、持続可能な水田農業の確立には、再生産可能な米価水準の安定確保が欠かせない。超過作付けの解消は、飼料用米への転換など生産現場の需給改善努力の成果であり、米の流通・販売業界には、米価の安定確保につなげる責務がある。

(2面・総合)