酪農経営では、規模拡大に伴う労働力の確保が大きな悩みとされ、搾乳ロボットの導入も選択肢の一つだ。国の畜産クラスター事業(畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業)を活用することで、導入費用の半額助成を受けられる点も追い風だ。だが、牛舎を適合したスタイルへの建て替えを含めて初期投資が多大な上、従来のつなぎ飼いなどとは異なる飼養管理技術が求められ、慎重に検討すべきだ。経産牛130頭を飼養する愛知県新城市作手田原の有限会社大東牧場は、搾乳ロボットを導入してゆとりある酪農を実践。使いこなすポイントなどを紹介する。
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〈写真:パソコンに蓄積されるデータを確認する森代表〉