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稲こうじ病 適期見極め薬剤散布を(11面・営農技術)【12月3週号】

 稲穂のもみに暗緑色の小さい塊ができる稲こうじ病。農産物検査では、病粒が一粒でも混入すると規格外となるため、多発すると農家の経済的損失は大きい。近年は全国的に発生が顕著で、4月には農林水産省が稲こうじ病菌を指定有害植物に指定し、発生予察調査の対象としている。稲こうじ病は土壌伝染性の病害で、土壌中の菌量が多かったり、出穂前30日間に降雨が続くと、発生リスクが高まる。出穂21~10日前の銅剤散布が効果的だが、防除適期が短いことも難点だ。特に多発圃場を抱える農家は来年産に備えて、今から薬剤の準備を進めてほしい。

(11面・営農技術)