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2017年度 バターの需給安定へ輸入枠1万3000トンに(2面・総合)【2017年2月1週号】

 農林水産省は1月27日、2017年度のバターの輸入枠を1万3千トンに設定すると発表した。国内生産の減少が続く中、16年度当初の2倍近い輸入枠を当初から明示することで、年間を通じた安定供給の確保などにつなげたい考えだ。ただ、1万トンを超える輸入量となれば4年連続となり、輸入の常態化が鮮明となっている。政府は生乳生産量の回復に向け、各種支援策を講じているものの、酪農基盤の弱体化に歯止めがかからない。生産振興対策の拡充はもとより、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉や政府が進める生乳流通の改革に伴う影響懸念など、酪農家の不安を払しょくし展望を持って営農継続できる環境整備に全力を挙げる必要がある。

(2面・総合)