食品安全と環境保全、労働安全を中心に関係法規などを順守するための点検項目を定め、実施、記録、点検、評価を繰り返して生産工程の管理と改善を行う「GAP」(農業生産工程管理)。農業経営の改善につながるほか、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の食材調達基準にGAPの認証が要件となり、注目が高まっている。ミニトマトを施設栽培する熊本県玉名市岱明町の坂上農園では昨年、欧州を中心に普及する国際的な認証「グローバルGAP」を取得。販路の拡大につながったほか、従業員の自主性が向上するなど認証取得後の営農環境の変化を実感している。
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〈写真:スマートフォンで生産履歴を入力する坂上さん〉