高齢化や過疎化が進む地域が点在する宮城県登米市。農家女性で構成する「いって見っぺごごの市」では、朝取り野菜や加工品などを自家用車に積み込む移動販売に取り組んでいる。毎週金曜日だけの営業だが、周囲に小売店が少なくなった地域住民から喜ばれている。決まった日時と場所で販売するため、一人で暮らす常連高齢者の安否確認にも一役買っているという。産直市で販売する〝待ち〟から、自分たちで出向いて販売する〝攻め〟に方向転換して、消費者の需要に応えながら売り上げを確保する。中山間地で農産物と笑顔を届ける農家女性の取り組みを取材した。
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