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米価上昇に期待感 需給は引き締まり傾向へ(2面・総合)【2017年8月2週号】

 農林水産省は7月31日、食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開き、2017年産米の生産数量目標が達成となれば、18年6月末民間在庫量は17年同期に比べ17万トン減の182万トンとなるとの見通しを示した。12年以来6年ぶりの低水準で、天候の動向など生産量は未確定な部分も多いが、早期米産地のJAでは概算金が引き上げられるなど、生産現場では米価上昇への期待感が高まる。一方、流通・実需側からは、米消費の減退に歯止めがかからない中、価格上昇となれば業務用を中心に消費減退が一層深刻化するとの懸念もある。さらに18年産からは米政策の大幅な見直しが控えている。持続可能な水田営農の確立には米の需給と価格の安定が欠かせない。その実現に向け、官民挙げた取り組み強化が求められる。

(2面・総合)