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2016年のカロリーベース食料自給率 過去2番目の低水準に(2面・総合)【2017年8月3週号】

 農林水産省は9日、2016年度の食料自給率を発表した。カロリー(供給熱量)ベースの自給率は1ポイント減の38%と、統計開始(1960年)以来、米が大冷害に見舞われた93年に次いで2番目に低くなった。米の消費減退に歯止めがかからないことに加え、北海道での大雨被害などにより小麦やテンサイなどの生産量が大きく落ち込んだことが要因。一方、生産額ベースの自給率は、野菜や果実で輸入額が減少して国内生産額が増えたことなどから2ポイント増の68%と2年連続で増加した。政府は2025年までにカロリーベースで45%に引き上げる目標を掲げているが、依然達成の見通しは立たない。生産基盤の立て直しと国産農産物の消費拡大に向け、実効性ある対策を総投入する必要がある。

(2面・総合)