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大規模施設ピーマン 天敵資材を複数組み合わせて防除の労力軽減 ―― 愛知県稲沢市・近藤園芸株式会社(9面・営農技術)【2017年10月3週号】

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 施設ピーマン70アールを栽培する愛知県稲沢市祖父江町の近藤園芸株式会社は、時期ごとの害虫の発生状況に応じて市販の天敵資材(生物農薬)を5種類以上組み合わせて導入。化学合成農薬の散布を1圃場当たり年間5、6回程度まで抑え、労力軽減や害虫の薬剤抵抗性の回避につなげている。事前に薬剤でできる限り害虫密度を減らす「ゼロ放飼」を基本に、天敵を定着させ微小害虫を抑える。急激に増えるアブラムシ類には、ハウス全体を飛び回る寄生蜂を持続的に追加して予防しつつ、発生時期はテントウムシによる捕食で補う。温度管理や性フェロモン剤なども組み合わせた防除体系を構築し、大規模ながら労力負担が少ない経営を実践している。

(9面・営農技術)

〈写真:「天敵の導入前に害虫が抑えられているのか確認する」と近藤さん〉