【岩手支局】たわわに実ったヤマブドウの収穫に汗を流すのは、岩泉町鼠入(そいり)の中村ヒロセさん(77)。転作作物として1997年にヤマブドウ栽培を開始。徐々に規模を拡大し、現在は20アールの畑で34本のヤマブドウを栽培している。「手を掛けることで収量は安定する。特に適度な薬剤散布は欠かせません」と管理を徹底している。中村さんが栽培するヤマブドウは岩泉町産「龍泉洞貯蔵山ぶどうワイン『宇霊羅(うれいら)』」の原料。「この辺りも農家が減っているけど、ワインを皆さんに味わってもらうためにこれからも頑張りたい」と収量アップに向けて意気込んでいる。
〈写真:ヤマブドウを収穫する中村さんは「あと20年は頑張る」と話す〉