「一番は、食べたときに『うまい』と感じてもらうこと」と話す、岩手県滝沢市鵜飼の庄司敬介さん(48)は、緑肥を使った独自の土づくりと、3年サイクルで畑地を動かす体系で、高品質なナガイモを栽培している。適度な甘味とシャキッとした歯触りのナガイモは、飲食店や個人客などから好評だ。ムカゴは増殖用の種として青森県などの産地に販売。自家採種で鍛えてきたナガイモは〝庄司系〟とも呼ばれ、育てやすさや品質、収量の面で評価が高い。視察も積極的に受け入れており「うまいナガイモをみんなで作っていきたい」と生産全体の振興に力を注ぐ。
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〈写真:ムカゴを収穫する庄司さん〉