堆肥や化成肥料を効率的に利用することで土づくりのコスト低減につなげようと、農研機構・中央農業研究センターなど研究機関がこのほど、都内で研究成果の中間発表会を開いた。有機物を施用する機会が減っている状況を踏まえ、散布しやすい堆肥複合肥料の普及や、緑肥の有効活用に向けた知見などが報告された。さらに、土壌養分量の簡易測定技術を現場での施肥量判定に生かし、過剰施肥を抑え資材費低減や品質・収量の向上につなげる取り組みもみられた。土づくりを通じた低コスト化の現状を紹介する。
(9面・営農技術)
〈写真:会場では鶏ふんと焼酎かすを原料にした複合肥料なども展示された〉