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国内酪農基盤の回復急務 18年度の乳製品輸入枠 依然高水準(2面・総合)【2018年2月1週号】

 農林水産省は1月26日、2018年度のバターの輸入枠を前年並みの1万3千トンに据え置き、脱脂粉乳は堅調な需要などを踏まえて17年度当初比2倍超の2万7千トンに設定したと発表した。ともに5年連続で国際約束に基づくカレントアクセス分(現行輸入機会、CA)を上回る輸入となる見込み。国内の生乳生産量は回復の兆しが見えつつあるものの、18年度も前年を下回る見通しで、特に酪農家の高齢化や後継者不足が深刻化する都府県の生産基盤の回復が喫緊の課題となっている。酪農は安全・安心な牛乳乳製品の安定供給はもとより、地域営農の発展にも大きな役割を担っている。貿易自由化交渉や生乳改革などに伴う先行き不安を解消し、酪農家のニーズに即したきめ細かな支援の強化が求められる。

(2面・総合)