東日本大震災からまもなく7年。福島第1原発事故のため、福島県産農産物への風評被害が残る中、同県須賀川市で「コシヒカリ」4.2ヘクタール、酒米「夢の香」2.8ヘクタールや野菜を耕作する森藤重基さん(54歳、もりとう農園合同会社代表社員)は、飲食店に直接卸すほか、東京都内へ毎週末出向いてマルシェに出店。地域の高齢農家らの農産物も店頭に並べ、消費者一人一人とコミュニケーションを深め販売につなげている。顔が見える関係をこつこつと築くことから、新たな産地イメージづくりに挑んでいる。
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〈写真:「マルシェは安心感を持って買ってもらえる場」と消費者とのコミュニケーションを大切にする森藤さん(右)〉