高知県の農業技術センター(南国市)はこのほど、ナスの促成栽培で薬剤に頼らずに、ヒートポンプ空調機を使ってすすかび病を抑制する技術を株式会社四国総合研究所と共同で開発した。ヒートポンプの暖房と除湿の機能を併用し、ハウス内の相対湿度を最大12%低減させて病気の発生を抑制する。天敵農薬による防除が普及する同県安芸市では、化学的手法を減らして病害の発生を抑制する同技術の実証試験に取り組み、収量向上など二次的な成果も上がっている。
(9面・営農技術)
〈写真:ヒートポンプ空調機でハウス内を除湿。小型ハウスのフィルムを閉め、シャッターと換気扇を稼働させる〉