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列島で災害の猛威続く(2面・総合)【2018年9月3週号】

北海道地震:酪農では乳房炎が増加
 
 最大震度7を観測した「平成30年北海道胆振東部地震」により、人的被害のほか、農業関係では土砂崩れによる水田への土砂流入や施設の損壊など被害が確認されている。また、発電所の緊急停止により全道で数日間にわたる停電が発生し、家畜飼養や農産物生産、流通にも大きな影響を及ぼしている。
 特に、道内の基幹産業である酪農では、停電により関連機器が動かず、十分な搾乳ができなかったため、各地の牧場で乳房炎が多発。電源の復旧後も、断水の影響で出荷に支障を来している農家もいる。NOSAI道東(北海道ひがし農業共済組合)管内では、多くの獣医師が診療などに現場を回り、営農の早期回復に努めている。

台風21号:ハウスなど被害甚大

 農林水産省は12日、東海、近畿地方など広範囲に暴風雨被害をもたらした台風21号による農林水産関係被害額(同日午後5時現在)を更新し、報告された30道府県での被害総額が100億5千万円に上ったと発表した。現在も被害状況の確認を進めており、被害額はさらに拡大する見通し。

(2面・総合)