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産業獣医の安定確保へ 農水省が新基本方針作りで議論開始(2面・総合)【2018年10月4週号】

 農林水産省は17日、獣医事審議会計画部会を開き、新たな「獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針」の策定に向けた議論を開始した。特に減少傾向にある産業動物獣医師の確保策などを検討し、10年後を目標とした方針案を来秋にも取りまとめる。産業動物獣医師は、公的機関や農業団体等で疾病予防・診療などを通じて畜産経営の維持・発展に貢献している。安全で良質な畜産物の安定供給や口蹄疫等の家畜伝染病防疫や衛生指導対応でも重要な役割を担ってきており、国内畜産業に欠かせない存在だ。しかし、産業動物獣医師を志す若者不足が続いており、業務への支障が懸念されている。政府は、畜産現場の実情に応じた獣医療が適切・継続的に提供できる環境整備を強力に後押しする必要がある。

(2面・総合)