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酪農基盤の強化急げ 生乳生産の前年割れ続く(2面・総合)【2018年11月1週号】

 農林水産省は10月23日、2018年度下半期に向けて、乳製品の現行輸入枠は拡大しないと発表した。バター・脱脂粉乳とも在庫量が確保されており、生乳生産量についても心配された北海道胆振東部地震の影響が「限定的」(Jミルク)とみられる中、現行輸入枠の活用で乳製品需給は安定推移が見込まれると判断した。ただ、北海道では、不作となった18年産自給飼料への切り替え時期を迎え、生乳生産の影響に注視が必要とした。生産回復の兆しが見えつつある都府県酪農への後押し強化も欠かせない。通商協定への対応も大きな課題となる中、将来にわたって牛乳・乳製品の安定供給を確保するためにも、国内酪農基盤の維持・強化を国全体で支える必要がある。

(2面・総合)